雨にぬれた紫陽花が色とりどりに咲きはじめ、季節の移ろいを感じる頃となりました。梅雨の時期は、気温や湿度の変化で体の不調を感じやすくなるだけでなく、お口のトラブルが増える季節でもあります。歯ぐきの腫れや出血、口臭など「いつもと違うな」と思うことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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今月のコラムでは、「妊娠中のお口の健康管理」をテーマに、妊婦さんが気をつけたいお口の変化や、歯科検診を受けるタイミングについてご紹介します。ご自身だけでなく、おなかの赤ちゃんの健康にもつながる大切なお話ですので、ぜひ最後までお読みくださいね。
妊娠すると、女性ホルモンの分泌が大きく変化し、生活習慣もこれまでとは異なるリズムになります。そのため、お口の中にさまざまなトラブルが起きやすくなるのです。
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たとえば…
虫歯になりやすくなる
歯ぐきが腫れやすくなる
歯みがきの際に出血しやすくなる
プラーク(細菌のかたまり)がたまりやすくなる
冷たいもの・熱いもので歯がしみやすくなる
口臭が強くなる
歯周病のリスクが高まる
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特に「妊娠性歯肉炎」といわれる歯ぐきの炎症は、妊婦さんの多くが経験する症状のひとつ。見逃しやすい軽い出血や違和感でも、早めに対処することが大切です。
妊婦さんにとって歯周病は、お口の問題だけではありません。最近では、歯周病が早産や低体重児出産のリスクを高める可能性があることも知られています。
お口の中の炎症や細菌が血流を通じて全身に影響を及ぼすことがあり、特に妊娠中は免疫力が変化しているため注意が必要です。
「お腹の赤ちゃんには直接関係ないから…」と軽く考えず、体調の良いタイミングで歯科検診を受けるようにしましょう。
多くの自治体では、母子手帳と一緒に「妊婦歯科健診」の受診票が配布されます。三芳町でも、母子手帳交付時に無料で受けられる妊婦歯科検診の案内がありますので、確認してみてください。
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妊娠中の歯科受診の目安は次の通りです:
妊娠初期(4〜15週)
つわりがつらかったり体調が不安定な時期。治療はできるだけ控え、緊急時のみ応急処置にとどめます。
妊娠中期(16〜27週)
つわりが落ち着き、体調も安定する時期。歯科検診や必要な治療を受けるなら、この時期が最適です。レントゲンや麻酔も、歯科医師が妊婦さんの状態に配慮しながら安全に行います。
妊娠後期(28週〜)
お腹が大きくなり、チェアに長時間横たわるのが負担になることも。緊急性のない治療は避けるのが望ましいですが、どうしても症状がつらい場合は応急処置で対応可能です。
妊婦歯科検診では、以下のような内容をチェックします。
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虫歯の有無
歯ぐきの腫れや出血
歯石の付き具合
歯周病のリスク
歯みがき方法や食生活のアドバイス
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妊婦さんのお口はとても繊細なので、優しく丁寧に対応します。「今の状態を知るだけでも安心した」とおっしゃる方も多くいらっしゃいますよ。
しばらく歯科医院に行っていなかったという方にとって、妊婦歯科検診は「かかりつけ歯科」を見つける良い機会でもあります。
定期的に通える歯科医院があると、妊娠中の不安も相談しやすく、急なトラブルにも対応しやすくなります。また、出産後の赤ちゃんのお口のケアや、ママの虫歯・歯周病予防にもつながっていきます。
妊娠中のお口の健康は、ママと赤ちゃんの健康にとってとても大切です。
三芳町周辺で妊婦歯科検診をご希望の方は、ユナイトみよし歯科までお気軽にご相談ください。スタッフ一同、リラックスできる雰囲気でお迎えします。
健やかなマタニティライフを、お口の中から一緒にサポートさせていただきます。
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歯科衛生士 M.S
小児歯科・予防歯科
インプラント治療
セラミック治療 幅広く対応
入間郡三芳町 ユナイトみよし歯科